こちらの記事でも少し触れておりますが、多摩動物公園のタイリクオオカミの群れが終焉しかけていると同時に、今年群れとは血縁関係のない新たな個体が来園しています。
その新しい個体は多摩で「スイ」と名付けられました。
スイスの動物園で生まれたことがその名の由来なのでしょうかね。
スイちゃんは2023年生まれで、今年の4月に多摩で一歳の誕生日を迎えました。
来園当初はストレスにより自分で毛をむしったり皮膚を噛んだりしていたようで、脱毛や傷が目立っていました。
私も初めて会いに行ったときは、下半身と尻尾の毛が薄くなっていて、お腹の上あたりに潰瘍のようなものができているのを目にしました。
大きなカメラを構えた人が群がっていることもストレスの一つなのでは、ということもちらっと耳にしたので、あまりカメラを向けないようにしていました。まあもとより大きなカメラは持ち合わせていないのですけどね....
それと、ネロとセロの様子も気になっていたので、3月から4月はあまりじっくりスイちゃんを観察していなかったのです。
ネロが亡くなり、セロの様子を見に行く日々は続いていますが、同時に大放飼場で過ごしているスイちゃんの様子もしばし観察するようにしています。
結局、私がスイちゃんのお顔をしっかりカメラに収めることができたのは5月頃になりました。
以前より毛をむしるという行為は減ったそうですが、尻尾はまだ細いままで、まだストレスが完全になくなったわけではないのかなと思います。
動物園のブログに、室内で過ごすのははじめて、といった記載もあったので、スイスの動物園では夜間を獣舎で過ごすことはなく、一日中外という野生に近い?環境で過ごしていたのかもしれません。
スイスというだけで園内も広いイメージがわきますし、ユキヒョウなどもそうですが、海外では飼育スペースが広く、より野生の環境に近いスペースが再現されているところが多いイメージです。
多摩の放飼場もそれなりにいい放飼場だなと思いますが、そういったところに比べると狭く、人との距離は近いのかなと思います。
しかし最近のスイちゃんは、その近い距離にいる人間と遊びたがっているようにも思います。
上であげた写真もそうですが、こちらの方をチラッチラッと確認し興味を持ってくれていそうな表情をしています。
たまに草むらをジャンプしていることも。
それと、飼育員さんからもらったおもちゃや骨を大事そうにしているのもかわいらしいです。
以前、スイちゃんが昼寝をしている間にカラスが骨をつついて遊んでいましたが、それに気づいてスイちゃんがカラスから骨を取り返していたので相当お気に入りなんだなと。
結構エネルギーが有り余っていそうなので今のところ遊び相手がカラスしかいないのがもったいないです。
飼育員さんにも遊んでもらっているのかな?
日本の夏は暑いので、セロもそうですが、スイちゃんも無事乗り切ってくれたらいいなと思います。
それではまた。
ありがとうございました。