何年か前に、NHKの番組で超進化論という番組を見た。
植物についての話では、森林の中において植物同士は光や栄養を求め競争しているのかと思いきや、"共生"に近かったというのが私の中で新たな発見だったなというのを思いだした。
多様な植物たちは、土の中で地下の茎同士を、細菌の菌糸によって結びつけ、菌糸を介した情報伝達が行われているという。
例えば、ある箇所に水や虫などの刺激があると植物全身に伝わり、地下の菌糸を介して他の植物にも伝わる。だから例え一箇所が何らかの理由で枯れてしまっても、近くの植物は伝達によりバリアーを張ることができるから全滅はしないのだと。
また、植物同士だけでなく植物は昆虫との情報伝達を行なっていて、葉を食べる虫を追い出すためにその虫の天敵となる虫を引きつける匂い物質を出しているそうだ。
単純にすごいなと思う。
植物が地表を覆いはじめ何億年たったかは忘れたが、植物は枯れて地に落ちると細菌たちによって分解され腐葉土となった。そして腐葉土は新たな植物のための栄養を土に還元する。細菌による地下ネットワークというのは細菌が植物とともに土に住み始めた頃から構築されていたのだろうか...
昆虫における新たな発見も紹介されていた。
昆虫同士寄生や居候しているものもいる。
アリの一種は、新女王が新たなオスを探しに行く時その居候を1匹持っていくらしい。
その居候は...どうやって増えるのだろうか。ペアで住まわせてもらえてるのだろうか?(笑)
また、居候はその昆虫に仲間だと認識させるため、匂いを擦り付けたり、自らがその匂い物質を発生させるものもいる。
ちなみにニンゲンは毎年昆虫の種を2.5%ずつ絶やしているらしい。やはり文明の発展は自然の調和にとって悪害の面が多いのだろうな...
温帯に比べ熱帯地域の昆虫は数ヶ月で世代交代をするため進化の速度も早い。鳥同様大陸間を渡る虫もいるらしい。
土壌中で有機物を分解して植物の栄養を作り出しているのは細菌だけだと思われていたが、シロアリも有機物の分解をしているらしい。
それでいうとミミズとかもそうだったかな?地球を生かすためにしっかり役割があって偉いなと思う。
微生物の新発見も紹介。
ある嫌気性細菌は、酸素のある場所では芽胞殻により酸素を遮断し、酸素のない場所に行くと殻を脱ぎ増殖し始める。
それが腫瘍内部の無酸素場で腫瘍の壊死に貢献するかもしれないという。
最近、とある爬虫類に存在する特有の細菌が抗癌効果を示すことが発見されたとニュースで見た気がする。
一方、ガン化を引き起こすリスクの高い腸内細菌などの報告もあったり、微生物の存在は我々と切って切れないものだと再確認させられた。
空気中の窒素からアンモニアや硝酸といった窒素化合物が作れたり、砂漠の砂からミネラルを作り出せたり、菌の持つ能力はずば抜けている。
そういう遺伝子を研究したいと思ってしまうし、私には好熱菌の熱耐性遺伝子をセットしたい。
さらに、細菌の作るバイオフィルムはその時の栄養状態により形が変わるらしい。
また、バイオフィルムの場所により発現する遺伝子も異なるのだとか。
バイオフィルム内で必要な役割を各自細菌が担当し何か変化があれば化学物質を通してコミュニケーションを行う(クオラムセンシング)。
そういえば細菌だけでなく生物と認定されていないウイルスの間でもコミュニケーションはあるのよね。
それについての論文紹介をした気がする、もう何年も前の話だけど。
共生(取り込み取り込まれを含む利害の一致)による進化は面白く、ニンゲンで言うミトコンドリアもその例だ。
かつての無酸素地球で古細菌が好気性細菌を取り込み酸素からエネルギーを作る手段を得た、それが今の我々を含む真核生物の源とされている。
ではなぜ今水と二酸化炭素からブドウ糖を作り出せる(光合成)動物がいないのだろうか。
いや、見つかってないだけでいるのかな?
それとも動物が光合成の能力を取り込むためにはまだ浅い時間しか経っていないのだろうか。
それとも必要ないのだろうか。
最近は何百年、何千年先の地球はどうなっているかをよく考える。
人類の進化(退化)や人類が滅亡した後の世界をシミュレーションした動画なんかも見ている。
過去の地球も気になるし、未来も気になる。我々は、長い長い地球の歴史のほんの一部しか知ることができないんだから、今生きている時間に目一杯地球を堪能したいとより強く思った。
とりあえず本屋に行くか、。