生命科学楽しみ隊

生命の持つ不思議や神秘に魅了されております。ここでは生きた証として残しておきたい知識を記しています。

【体験レポ2】口腔外科で、水平埋伏している親知らずの二回法による抜歯の二回目をしてきた話

親知らずの二回法抜歯の体験談を書いています。

以前、二回法による水平埋伏智歯(親知らず)の抜歯の一回目について記していました。

 

life-science.hatenadiary.com

 

あれから半年が経ち、無事二回目の抜歯も終わり、下顎の親知らずを左右ともに抜き切ることができたので、それを記そうと思います。

 

 

 

二回目の抜歯まで

一回目の抜歯では、熱が出たりえらい顔が腫れたり、治りが遅く心配、など初めてのことで色々不安でしたが、半年ほどかけて歯茎に空いていた穴は塞がっていきました。

三ヶ月ほど、と聞いていたのでもしかしたら歯茎の治りに関しては普通より遅かったのかもしれません。

 

しかし、半年後に一度レントゲンを撮ってみると、以前は下顎神経にべったりとついていた歯根が前方に水平移動しており、神経からきれいに離れていることが確認されました。

執刀医も、「半年でこれだけきれいに動いたのは久しぶりだ。今日にでも抜けますよ。」と、嬉しそうにしていました。

動き具合は本当に人によるそうで、半年から一年待ってもほとんど動かない方もいるそうです。

なので、きちんと神経から距離ができていて安心しました。

 

 

いざ二回目の抜歯

同じ手法で抜歯をしたというかかりつけの歯科医院のスタッフさんからは、「二回目の方が断然楽だから」と言われていました。

しかし、実際抜歯中のことに限り言えば、私は二回目の方がしんどかったです。

 

麻酔は一回目に比べ、体が慣れていたような感じでしたが、やはり麻酔後は横に倒してもらわないと気持ち悪くなってしまいます。

 

二回目の抜歯は、まず右側を行い、二週間後に左側、という感じでした。

 

右側の抜歯では、根が大きいからなのか、なかなか最後のかけらを抜き切ることが出来ず、ドリルの先端を何回か変えている雰囲気がありました。

しかし、それでも30分ほどで終わり、次の日まで血が結構出ていた割には、歯茎の修復は早く、どす黒く滲んでいた部分は三日ほどで白くなり一週間ほどできれいになりました。

一週間後に抜糸をしてもらい、そのままきれいに治っていきました。

痛みは前回ほどは感じずとも、二日後までは痛み止めを服用。

顔の腫れもそこまでひどいものではなく、前回は二週間ほどおかゆなどで過ごしていたのに対し、今回は次の日からは普通に反対側の歯で白米をぱくぱくできるくらいでした。

 

前回に比べ切開部位が狭かったのかなんなのかわかりませんが、そこまでひどい予後ではなく安心でした。

 

 

予後の悪い左側の二回目

左側の二回目は、まず抜歯に50分ほどかかりました。それだけで疲れ、メンタル的にもきつかったです。

おそらく右と左の違いは、執刀医の立ち位置だと思います。

 

左側は、なかなか引っこ抜くことができず、何度も歯を分割していました。

ついには、ここまで使われなかったトンカチまでも出てきて、頭ががんがん揺れてしんどかったです。

聞こえてくる「あれ、なんで取れないんだ。ん~困ったな。」などの会話も不安を煽ります。

それに少し取り乱し、あわあわしていると、看護師さんに「痛いですか?」と聞かれましたが、執刀医がすかさず「痛いんじゃないんだよね、不安なんだよね。」と一言。

 

そうなんですよ、不安なんですよ。

なので、「もう少しだからね、頑張るよ、大丈夫大丈夫」と言ってもらえているだけで「私も耐えねば、頑張るぞ」と思えて救われました。

あのままただただ手こずっている様子を聞いていたら、「今日は一度ここでやめてほしいです」と泣いてパニックを起こしていたかもわかりません(笑)

 

もう次のドリルで抜けるぞ、というとき、ドリルの先が何かに触れとても鋭い痛みを感じました。

痛いっととっさにいうと、すぐに麻酔を追加されましたが、その麻酔の針も何かにあたり、痛みを感じました。

しかしその直後、唇からあごにかけてすぐに感覚を失い、ドリルやら手やらが触れていることすら感じなくなりました。

 

なんとか無事に終わりましたが、翌日からは痛みと腫れはそれなりにあり、右側より予後は悪いなという感じでした。

さらに、最後に麻酔を追加されて以降、左側の唇から顎にかけての感覚がずっとなく、二日ほど無感覚のままで、これはもしやと思い、病院へ相談をしました。

 

 

下顎神経麻痺(疑い)

下顎神経に付いている親知らずの抜歯は、特に神経を傷つけるリスクが高いため、それを軽減すべく二回に分けて、神経と歯を離した状態で行う、ということで約一年かけて抜歯を進めてきたわけですが、それでも神経にダメージが残ってしまうこともあるので、仕方ないですね。

 

神経にどれくらいの傷が付いたかは、レントゲンやCTで判断するのは難しいらしいですが、半年~一年で治る方がほとんど、と言われました。

それ以降だと、ある程度は良くなるも完全には治らず麻痺として残ってしまうそうです。

 

治療もなるべく早く始めた方がいいとのことで、とりあえず抜糸時に薬(ビタミン製剤)を処方されましたが、今のところ一錠も飲んでおりません。(おい)

というのも、処方されたのはビタミンB12製剤だったので、アリナミンやノイロダンの方がよいのではと思い、そちらの錠剤を飲むことにしたからです。

(私は色々あれなのであれですが、基本自己判断は危険ですので真似はしないでください)

 

とりあえず、術後2,3日は麻酔が効いているような無感覚が続いていましたが、4日目くらいにそれが一旦強まり、徐々に鈍痛に変わっていきました。

一週間後には、触るとピリピリした感じがあり痛みなのかむず痒さなのか、くすぐったさなのか、とりあえず何かが触れているということは分かるようになりました。

三週間後では、食事もそれなりにスムーズにできるくらいまで感覚が戻りましたが、「温度」「触感」が「痛み」として感じれるようになっただけな気がします。

初めにあったハリガネ感も薄れてきましたが、痺れはまだ残っているので、この先どこまで良くなってくれるだろうかと不安です...

 

温めたり、動かしたりと神経に修復の合図、いや「念」を送り続けるしかないか。

時間がかかりそうなのでまた半年後くらいに結果を書き足せたら良いなあと思います。

今回は一旦この辺りで。

 

 

まとめ

検査費や処方薬なども含め、下顎左右の抜歯にかかった費用は全部で2万弱かなと思います。

保険もきいていましたし、大きな事故にならず2万円で無事生還できたと思うと高くはないと個人的には思いました。

 

一回目は抜くのはさっと終わるが、痛みや腫れが大きい

二回目は、根を抜くのに時間がかかるが、歯茎の治りは一回目より早い

 

といったところが私のまとめですかね。

これも人によりなので何とも言えませんが、日を追うごとに色々症状や痛みの場所などが変わっても、最終的には歯茎はきれいに治るので大丈夫と思いながら過ごしましょう。

それでは、健闘を祈る!