生命科学楽しみ隊

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【体験レポ】口腔外科で、水平埋伏している親知らずの二回法による抜歯の一回目をしてきた話

 

現在、下顎親知らずを二回法という手法で抜歯中です。

先日、左右ともに一回目の抜歯が終わったのでどんなかんじだったかを書いておこうと思います。

 

 

要約

国立病院の歯科口腔外科にて、右の歯冠部を抜歯し、二週間後に左の歯冠部を抜歯しました。

年齢は20代後半です。

左右ともに、部分浸潤麻酔後、歯茎を切開、骨と歯を削りながら歯を分割して歯冠部だけを除去し、縫合し止血を確認後帰宅という流れで、15分~20分ほどで終わりました。

翌日に消毒と確認のためかかりつけ歯科医院に行き、10日後に糸抜きをして終了という感じです。

保険がきかないときいていましたが、思ったより費用もかからなかったです。

 

右を抜いた時は、麻酔が切れるあたりが痛みのピークでしたが、翌日の夕方にかけて痛みは徐々に引き、二日目以降は痛み止めがいらないくらいまで引きました。

一方腫れは、翌日(24時間後くらい)がピークで、少しずつ引いていきましたが、あまり気にならないくらいまで腫れが引いたのは二週間たったくらいですかね。

(今も若干膨れていますが、もしかしたら骨格が変わっただけかもです..)

 

翌日には発熱もあり、身体がだるくしんどい状態でした。

歯磨きの時に口の中を見ると、のどの近くまで炎症が広がっているようで、粘膜がブラックホールのようになっている場所もありました。

 

さらに腫れてから数日後に頬にあざが出現し、それも少しずつ色が黄色くなり首下のリンパの方へ引いていきましたが、あざが完全に消えたのは一ヶ月以上後でした。

糸を抜いてから、穴が完全に塞がったのも一ヶ月以上後でした。

 

 

左を抜いた時は、右と打って変わり、麻酔が切れるくらいに痛みを感じ薬を飲んだ以降、まったく痛みを感じることなく、結果薬は一錠で事足りました。

また、翌日に腫れがピークに達しましたが、右の時ほどは腫れていなく、口も比較的開けやすい状態でした。

熱も出ることなく、そこそこ元気な状態で糸抜きまで終わりました。

あざは一瞬出現していましたが、一週間もしないうちに消えていて、腫れも二週間後にはスッキリ消えていました。

 

のどの粘膜へ炎症が広がることはありませんでしたが、口内炎ができました。

しかし右の時に比べるとだいぶ術後の症状が軽かったように思います。

 

 

抜歯を決意するまで

20代前半くらいから、親知らずは早めに抜いたほうがいいと言われていました。

口腔レントゲンによると、私の歯茎には上下合わせて三本の親知らずが存在していました。

そのうち二本は左右下顎で、どちらも上には出ていなく、歯が横に倒れた状態で骨の中に埋まっている(水平埋伏)ものでした。

一見、生えてこないのなら抜く必要がないように思えますが、先生曰く、横を向いているので、隣の歯(奥歯)を押し続け歯並びが変わることや、隣の歯と骨吸収をおこし健康な歯を損なうことになる、と言うのです。

 

たしかに、時々奥の方が痛くなったりもしていたので、大きな炎症になる前に抜きたいとは思っていました。

しかし、私は自律神経失調が重く、色々な刺激にも弱く、とても丈夫な身体ではないため、まず麻酔に耐えられるのか、という心配が大きくなかなか抜歯を決意できないでいました。

そのままずるずる3年ほど過ぎ、定期的にレントゲンは撮っていたので、親知らずがだいぶ奥歯に食い込んできたから早く、とせかされるようになり、その時は体調もだいぶ良くなっていたので、今がチャンスかなと思い抜歯を決めました。

 

とりあえず紹介状をもらい、近くの国立病院の歯科口腔外科を受診し、少量でも麻酔や出血で体調を崩すのが心配ですと伝えてみました。

外科の先生は、採血よりも出血量は少ないし、麻酔も少量だから多分大丈夫だろうとおっしゃられたので、その不安は少し薄れました。

 

そして、再度病院内でレントゲンとCTを撮影し、親知らずの根の部分が顎を通る神経と触れているため、リスクを軽減できる二回法という手法が良いという話になりました。

二回法では、埋まった歯を一回で抜ききるのではなく、分割し歯冠部だけを取り根はそのままにして縫合、半年~一年後に再抜歯で根を取り除くという手法で、時間を置くことで、根の部分が神経から離れてくるというのです。

 

特に二回法にしない理由もなかったので、そのまま抜歯の日を決めて帰りました。

 

 

抜歯時の様子とかかった費用について

抜歯の日は、血圧・体温を測定後、診察室へ通されました。

当日の体調はまあまあ(よくも悪くもない感じ)で、緊張していたのもあり、脈が少し高かったですが、看護師さんが色々確認してくれて、大丈夫だろうということになりました。

 

今日はここを切開しますよーという確認と消毒を行い、すぐに麻酔をされました。

針が刺さるのは若干痛い感じでしたが、全然耐えられるくらいで余裕でした。

しかし、麻酔から数分後、気持ち悪くなり、首がつかえるような吐き気に襲われました。

気持ち悪いですぅと伝えると、あれやこれやされ、とりあえず身体を水平に倒した状態でしばらく放置され、落ち着きをはかられました。

 

多分アドレナリンが入って交感神経が緊張し、首がかたまってつかえたのだと思います。

自律神経失調症の私には対応が厳しかったのだと思います。

少しずつ落ち着いてきたので、手術が始まりましたが、麻酔がきいていたので全く感覚はありませんでした。

それより初めてのドリルで、音が頭に響きそれが恐怖でした。

前日に、YouTubeで抜歯のやり方の動画を見たりもしましたが、ドリルこんな頭に響くの?という感じで若干トラウマです。

 

さらに、歯を分割するときに結構な力で押され、顎がとれそうでした。

左に比べ、この押す力は右では全然感じられなかったので、先生の立ち位置などでやりやすさが違うのかな。

というか、この違いがそのまま術後の症状として出ていたのではないかと推測(左だけすごい腫れたし熱も出た)。

 

抜歯中は、先生や看護師さんが定期的に「大丈夫だよー」「頑張るよー」「具合悪くないですかー」と声かけをしてくれたのはすごいありがたかったです。(まあしゃべれないですけどw)

縫合後はガーゼを少し噛んで終わりました。

 

会計は、左と右を併せて5000円ちょいだったので、二回目とあわせると全部で1万円くらいなのではないかと思います。

片方ずつ5000円の計2万円を予想していたので、意外と安くて良かったです。

(レントゲンとCTは別費用です。CTが4000円くらいで高かった気がします。)

 

抜歯後のことや気になったことなど

抜歯直後は、顎をうまく動かせないので唾液の呑み込みが難しかったです。

しかも若干唾液に血が混じっていたので、心配でした。

(歯茎からの出血は、二日くらいで治まりました。)

 

唇が少しピリピリする感じもありましたが、これは当日中に消えました。

左の抜歯では、始まる前に右の時熱が出たなどと話をしたので、もしかしたら縫合時一緒に抗生剤を詰められたのかもしれません。変な味したし(笑)。

痛みは、患部がチクチク痛くなるのかなと思っていましたが、そうではなく頬に石でも入れられたかのような重い痛みで、口を動かすたび針金で操られているかのような感覚になりました。

飲み込み時に喉の痛みなどもありました。

 

また、時々奥歯や手前の歯が痛くなったり、浮いたような感じにもなり不安でしたが、二週間くらいでこれらも消えました。

患部付近にゴミがたまったり汚れがたまりやすいので、口が開くようになったらタフトブラシで患部に触らぬようゴミとりはした方がいいですね。

当日や翌日は、すすいだりうがいしたりの刺激でかさぶたがとれてしまうのが怖く、歯磨きはしなかったのですが、うがい薬に頼りすぎるとめちゃくちゃ汚れがたまるので、ちゃんと歯磨きはした方がよかったです。

優しいうがいなら大丈夫かと。

 

 

抜歯から一ヶ月間のこと

まず、片方の歯で食事をするようになったため、あまり固いものが食べられず、約3週間はおかゆに卵やひき肉を混ぜたものばかり食べていました。あとはみそ汁やスープなど。

また、身体が重だるく寝転がる時間が増えました。

そのせいか、買い物に出るとすぐに疲れ、長く起立姿勢を続けていると腰が痛くなりました。

おそらく、低カロリーすぎる食事がしばらく続いたため、足腰の筋肉が落ちたのだと思います(実際ぷよぷよになっていた)。

 

足腰の筋肉は、普段の生活に戻しできるだけ動くようにしたところ、二週間くらいで痛まなくなるくらいに回復しました。

しかし、抜歯する前に比べだるい日が増えたり頭痛に襲われたりと、不安定な体調が続いています。

これは、私の身体がもとより健康ではないからだと思うので、薬(抗炎症薬や抗生剤など)や、麻酔、患部の炎症などに身体がうまく対応できず二次的不調が出ているのだと思います。

 

私はコーヒー一杯飲んで麻痺になったり、アルカロイドの摂取で体調を崩すことも多々あり、気温が上がってくると25℃でもすぐに熱中症の症状が出るくらい不安定な身体です。

薬の副作用は遅れて出るという場合もありますが、おそらく健康な方であれば二次的不調が出ることなく元気になると思います。

 

 

二回目に向けて

半年後に再度レントゲンを撮り、神経から歯根部が離れていることが確認できればそのまま抜く予定です。

同じ二回法で抜歯をされた方にお話を伺ったところ、どうやら二回目の歯根部除去の方が全然楽だとおっしゃっていました。

その楽というのが、抜歯にかかる時間が短いのか、術後の経過が良いのかまでは聞けませんでしたが、山場は一回目だと言われたので少し安心です。

 

ただ、やはり麻酔で具合が悪くなるということが分かったので、次回もそれは心配ですね。

それと、今後もし大きな手術をすることがある場合、部分麻酔より量が多くなると耐えられるのかという不安が出てきました..

私の身体はいまだに何が刺激で体調が崩れるかがよく分からないので、経験のないものには慎重にいかねば。

 

とりあえず次回の診察まで待ちます。

二回目が無事終わったらまたレポを書きます。

 

今回はこれで終わります。

お読みいただきありがとうございます。