生命科学楽しみ隊

生命の持つ不思議や神秘に魅了されております。ここでは生きた証として残しておきたい知識を記しています。

じゃがいもを切ったら中が黒く腐敗していた。

 

じゃがいもの腐敗

 

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先日、調理でじゃがいもを使おうと切ったら、中身が上の写真のように腐敗していました。

 

今までじゃがいもを調理してきてこの様なことがなかったので、びっくりしてしまいました。

 

見た目が見た目なので、食べられるのか?と不安になり、色々調べたところ、どうやらじゃがいもも栽培過程で様々な病気にかかることがある様で、大体はその病変部を取り除けば食べられるということだったので、私もそこを除去後調理に使用しました。

 

病変部以外の部位は、特別腐った様な臭いもなく、手触りもヌメヌメしていなかったので大丈夫かなと。

実際煮込み料理に使ったところ、調理中に変色することもなく、味も特に異常はありませんでした。

美味しかったです。

 

 

今回のじゃがいもの腐敗について考察

私は農作物に詳しいわけではないので、この腐敗がどのような病気かを断定することは難しいです。

 

ただ、色々調べてみると、「中心空洞症」もしくは「黒あし病(黒脚病)」というのが当てはまりそうな見た目をしている気がします。

 

中心空洞症の方は、その名の通りイモの中心部に空洞ができることで、高温や多肥、株間や降水量などの要因で、塊茎が急激に肥大し、中心部へのでんぷん質の供給が不十分になる故空洞になってしまうそうです。

なので、イモの見た目が大きいもので見つかりやすいとか。

 

黒あし病の方は、空洞ではなく塊茎部に腐敗が見られる伝染病とのこと。

原因菌は3種あるそうで、それぞれの菌は越冬できないと書いてありましたが、感染した種イモを植えたり、その菌を保菌している(保菌のみで発病するのはじゃがいもだけっぽい)他の草木から、雨などで流れてきた土壌を介して感染することもあるそうです。

 

見つけたのは9月頭に買ったじゃがいもでしたが、全体的に病気になるじゃがいもが多い年だったりしたのでしょうか?

今年は猛暑日も例年より多く、異常な暑さが続く夏でしたので、そういったことも関係あったのかしら。

 

それとも病気のじゃがいもに出会うこともまあまああるのでしょうか。

定期的にじゃがいもを買って、季節や天候で病気のじゃがいもが市場に出回る率などに変化があるか調べたいところですが、そんなことをしている暇はないので、また何か異常を見つけたら記録だけはしておきます。