私には持病がありますが、記録をすることで「どういう時に自分は具合が悪くなるのか」「何をしたら良くなったか」などを見つけることができ、症状が出るのを避けられたり、出てもある程度は自己対処ができるようになりました。
自分のカラダを知るために行うことは以下4つの繰り返しです。
1. 記録
2. 分析
3. 考察(作戦会議)
4. 実践
言葉だけを見ると難しく、いまいちよく分からないという方でも大丈夫です。
これから、どのように記録・分析・考察などをしていけば良いかを具体的に説明していきます。
1. 記録をして自分のカラダの情報を集める
記録では、とりあえず情報をたくさん集めることが大事です。
<記録をするのにおすすめなもの>
・ノート
・カレンダー
(買わなくてもカレンダーサイトから印刷できたりします )
・歩数計
(スマートフォンや携帯電話に付いているアプリでも可)
・タイマー
(スマートフォンや携帯電話に付いているアプリでも可)
・体組成計
( TANITA さんの体組成計がおすすめです )
・体温計(必要な場合)
・血圧計(必要な場合)
・血糖値測定器(必要な場合)
<記録する項目の例>
カレンダーの場合 → 毎日の様子を記録
・一日の運動記録
例)何分歩いた(走った)か、何Km歩いた(走った)
*スマートフォンのアプリでは自動記録されるのでおすすめです。
ここでは、ウォーキングを例に挙げていますが、もちろんサイクリングやスイミング、エアロビなど自分の好きな運動を選んで下さいね。
・バスや電車の利用はあったか
(外出したかどうか)
・いつもと違うことはあったか
(食べ物や運動、外出、人に会うなど)
・体調はどうだったか
など
ノートの場合 → 1ヶ月ごとの変化を記録
・今月は主に何を食べていたか(飲んでいたか)
・いつもと違うものを食べたか
(どの場合どうだったか)
・飲んでいるサプリメント、薬は何か
・今月の運動量の平均はどうだったか
(歩行時間、歩行距離など)
・体調が悪い日は何日あったか
など
2. 分析をして自分のカラダの傾向を把握する
分析では、記録で集めた情報から何がわかるかを考えます。
例をもとに、分析をしてみます。
① 情報から集めたことをまとめてみる
・美容院に行った日に薬を飲んでいる
・天ぷら、唐揚げを食べた次の日に体調を崩している
・カレーは食べて問題なし
・食後のみかんは問題あり
など
② ①から分かることは何か書いてみる
・電車(バス)での移動の疲れから症状が出て薬を飲んだと考えられる
・天ぷら、唐揚げの脂もしくは衣(小麦)は良くない
・食後のみかんは、胃酸とみかんの有機酸による反応で出たガスが腹痛をおこしたと考えられる
・先月に比べて歩行距離、歩行時間ともに伸びている、体調の悪い日が減ったことより、体調は全体的に良くなっていると考えられる
など
3. 考察をしてうまく付き合うために自分に必要なことを探す
考察では、記録・分析したことを「見える化」します。
それにより、次に自分が何をすべきかが見えてきます。
ここで一度確認ですが、おそらくこの記事を読んでくれている方は「なるべく体調を安定させたい」と思っているはずです。
なので、最終的な目標は「自立して日常的な行動ができる」だと思います。
そこで、今月の分析をふまえその目標のために次の月は何をすべきかを考えます。
<目標に近づくために必要なことを考える>
・先月に比べ歩行距離、歩行時間ともに伸びているようなので、さらに距離と時間を伸ばしてみる。
・天ぷらや唐揚げのようなものを普通に食べられないということはまだ腸が元気ではないので、引き続き食事プログラムを実践する
・電車を使った外出で相当疲れるということは体力が足りていない。体力を付けるためのトレーニングをする。
というかたちで、次の月への目標を立てます。
ここで注意ですが、いきなり次の目標を大きくしないことが大切です。
少しずつレベルを上げるようにすることで、徐々にそのペースをカラダに覚えさせていきます。
また、先月に比べて良くなっているか悪くなっているかを「見える化」し、それはなぜなのかまで考えることが大事です。
良くなっている場合、それはなぜか。
例えば、加工食品を食べるのを減らしたこと、食事プログラムの実践を続けて腸が良くなってきた、体力がついた、友達に会った、動物から癒しをもらった、うれしいことがあった、などです。
逆に悪くなっている場合、それはなぜか。
例えば、雨の日が多く湿度が高かった、猛暑だった、悲しいことがあった、暴飲暴食をしてしまった、運動をしなかった、などです。
良くなっていることが見て分かれば自然とモチベーションがさらにあがります。
また、先月より良くなっていたら自分にご褒美を、という「自己報酬制」を設けるのもよいかもしれません。
4. 実践をしてうまく付き合えるか試す
実践では、先ほど立てた次の目標を実際にチャレンジしていきます。
実践で大事なことは「継続」です。
ただ、「絶対やらなければいけない」と、脅迫的になってはいけません。
気乗りしないときは何もしなくてもよいのです。
実践は、嫌々行っても効果が上がらないので、きるだけ前向きに、
「自分は良くなっているから大丈夫」
「自分は自律神経失調症とうまく付き合っていける」
と、ポジティブに目的意識を持ちながら行うことをおすすめします。
また、一日のはじめに「今日もよろしくお願いします」、一日の終わりには「今日もありがとうございました」などと自分のカラダに声をかけてあげるのも良いと思います。海や山に挨拶をするでも良いでしょう。
そして実践を行いながら記録、分析、考察、、を行います。
この繰り返しになりますが、この地道な作業は自分のカラダを知るためにもとても大切です。
今回はこれで終わります。
お読みいただきありがとうございます。