生命科学楽しみ隊

生命の持つ不思議や神秘に魅了されております。ここでは生きた証として残しておきたい知識を記しています。

完璧ではなくてもいいのかと思えた瞬間

 

私は、ストイックで完璧主義な傾向はありますが、すべての物事を完璧にこなせていたわけでありません。

しかし、自分が頑張ろうと決めたことに関しては、自分の中でクリアのボーダーを設定しそこまでは絶対やると自分ルールを設けていました。

 

例えば、勉強や課せられた仕事、発表などでそれが顕著になります。

試験勉強は、板書とは別に自分でノート作りをしてそれを完璧に覚えて、試験に臨む。

しかも一問でも分からない問題があった際に、「全然出来なかった」と思って自信を失っていました。

先輩や先生にまかされた仕事に関しては、言われたことに加え、プラスでここまでやっておくと相手も楽だろうなと考えて動くことが多かったです。

(これは一歩間違えると余計なお世話なので確認が大事です)

自分が何かを発表したりする際は、ただ資料を作るだけでなく、何かと指摘を受けたくないという思いで出来るだけ穴のない資料を作っていました。

そのためか、反省会でも「特にいうことなし」、「君の発表は安心して聞いていられる」などの評価をもらうことも多かったです。

 

今までは、自分の中でボーダーを設けてはみたものの、それくらいするのが当たり前で、そこまでしていない人を「なんでそんな中途半端なんだろう」と心の中で見下していたこともありました。

しかし、共通して必ずそういう人の方が私よりも生き生きしているのです。

多くのことを求め、自分が納得いくレベルに達するまでには時間も労力も失われます。

しかもそれが自分にとっては完璧でも相手や大衆にとって良いものかはわかりません。

私は仕事をきっかけにそれに気付き、仕事など人と協力する現場で完璧主義を発動し自分が疲れてしまうことが少なくなりました。

 

 

気付いた瞬間生きやすくなった

私が気付いたことは、「自分の理想と相手の理想は違う」ということです。

当たり前ですよね。

そんな当たり前に私は何年も気付けていなかった。

勉強のように自分のためにやっていることは好きなようにストイックになれば良いと思いますが、仕事でクライアントへ何かを与える場合や、お客さんに新しい商品を出す際は違います。

 

少し前にお客さん用にサービス案内を新しく作る仕事がありました。

小さめの冊子の作成です。

個人でまかされた仕事でしたが、私はいつものように自分の頭で描いている理想に近づけるべく細部までこだわったり時間をかけていました。

 

しかし、自分の力量ではできないこともあり(専門的な技術が必要な場合)、それらを下請け業者にお願いしたりしていたのですが、私の理想とは少し違うものが出来上りました。

何が不足している訳ではないのですが、なんかもっとクリエイティブにならなかったのかなあと自分の中では納得出来ず。

とは言っても期限も迫っていたので、とりあえず試作品を作り上げ、代表にもOKをもらい完成。

 

私の中では60点くらいの出来でしたが、実際にお客さんに配布をしたところ大盛況でした。

「こういうものが欲しかったんだ!」

「わかりやすい!」

などなどのお声を頂きました。

お得意様からも段ボール一箱単位で追加にお願いをされたり、自分でもびっくりするほど反響がありました。

 

私は、60点くらいだけど大丈夫かな...全然だめだと思われてないかな...

と不安でしたが、この声をきいて「あ、これくらいでも十分お客さんには満足してもらえるんだ」と気付いたのです。

そのデザインなどがいくらクリエイティブだろうがお客さんにとってはあまり関係なく、「自分の問題が解決できる内容かどうか」の方が大事だったのです。

 

完璧主義と言いましたが、相手が求めることを理解しきれていなかった私はまったく完璧ではありませんでした。

 

ちなみに、こちらのはじめしゃちょーさんの動画の中でも、

腹筋10万回やると決めてそれを達成したあと、

はじめさんが一言「ストイックになりすぎて需要に合ってないって気付いた」

と言っていました。

 

みんなはじめさんにそこまでのムキムキは求めてなかったんですね...

(私はマッチョ好きですけど...)

 

自分の中の理想は高くても、相手の理想や求めることを理解しきれていない。

プレゼントとかもそうですよね、相手に素敵なプレゼントを渡しているつもりでもあまり良い反応がない。

自分の中での理想が高く、周りとうまくやっていけない方は一度「自分の理想」にとらわれず「相手の理想」から考える癖をつけると少しは気持ちが軽くなるのではないでしょうか。

力を抜くところは抜く、きちんとこだわるところはこだわる。

何事もメリハリが大事なんだなと思います。

 

完璧主義者が生きやすくなるには自分と他者を切り離すことが大事

完璧主義って一種の強迫観念なのではないかと思っています。

自分で決めた目標まで「やらなくては」というもの。

私はその傾向があり、精神分析なるサイトでの診断ではいつも強迫観念のところだけ数字が異様に高いです。

 

そんな完璧主義者が周りの人とうまく付き合い、自分の完璧主義にとらわれすぎず生きやすさを感じるためには、自分と他者をしっかり切り離して考えることが大事なのではないかと思います。

何かと気になってしまい、全てを最高の状態にしておかないと気が済まなく、誰かがやる前に自分で色々整えたり、キャパオーバーになりそうでも自分の仕事は自分で最後まで完璧にやりたい、というのは、自分と他者をうまく切り離せていません。

 

一度、

「みんなにとっての最高の状態はなんだろう?」

「少し手が空いてそうな人に手伝ってもらうのもありかも」

「この仕事をする先にいる人たちは、どうしたら喜んでくれるだろう」

と、考えてみてそのために自分がやるべきことはどこまでか、がんばらなくていいところはどこか、など線引きをできるともっと気持ち的にも余裕が出てくるのではないかと思います。

 

まあ気になってしまう部分も多いですが、自分がつぶれる前に線を引けるといいなと思います。

 

 

今回はこれで終わります。

お読みいただきありがとうございます。