生命科学楽しみ隊

生命の持つ不思議や神秘に魅了されております。ここでは生きた証として残しておきたい知識を記しています。

生命の起源と進化ざっくりまとめ

 

生命の起源、とても生命科学っぽいワードですよね。

大学の講義で生化学の教科書を開くと、最初の数ページに「生命は、38億年くらい前に、大洋底の熱水噴出口で無機化合物が自己複製能を獲得し生体分子となったことで誕生した」的なことが書かれていて、「ほぉ…生命は化学反応の結果ということか…?おもしろすぎる…!」とワクワクしたことを覚えています。

 

生命の起源については、推測でしか語れないことですが、本当にこの説が正しいのなら、同じ環境条件がそろえば同じように原素から生物を作り出すことができるはずで、現在「合成生物学」界隈では、その研究が加速しているとかなんとか(nature誌より)。

 

 

生物が共通に持つ自己複製能

生物かどうかの判断基準として、自己複製能を持つか、というのがあります。

ウイルスが細菌に似ているのに生物から除外されているのは、この自己複製能を持たないからです。

ウイルスは、自分一人では分裂して数を増やすことができないため、生物が持つ自己複製能を借りて(感染)その生き物の中で数を増やし、外へでて別の場所に移動していきます。

なんでしょう、宇宙人的な感じでしょうか(笑)。

 

生物(生きもの)ではないのに、ウイルスにも「生存」「死滅」という言葉が使われてるの、矛盾なのでは?と思うことも多々。なぞは深き…

 

話がそれましたが、生物は共通して自己複製能を持つのです。

私たちの身体が、受精卵から成体へ成長するときにもたくさんの細胞分裂がおきますが、それも細胞(DNA)の複製能のおかげです。

 

大洋底の熱水噴出口からは、過熱水に溶けた金属硫化物が吹き上げ、簡単な化合物、アミノ酸有機小分子ができる条件がそろっていたそうですね。

そこでできた小分子は、異なる官能基を持つことで化学反応性を多様化し、徐々に高分子となっていったとか。

そして、相補的な官能基を持つ高分子同士が会合し、同じものがいくつもでき、(複製)複雑な分子集合体を作りあげたと考えられています。

 

ん~難しい。

化学的な結合反応繰り返されているだけで、本当は生物という概念もないのかも、とか思っちゃいますね。

 

有機化合物から真核生物が誕生するまで

生体を構成する原素として、C(炭素), H(水素), O(酸素), N(窒素), P(リン), Ca(カルシウム), S(硫黄)は共通の元素と言われています。

それゆえなのか、なんなのか、生物は一つの共通祖先からできている(コモノート)と考えられています。

 

有機化合物がのちに菌となり、光合成を始めたり、私たちのような真核生物になったり、進化というかたちで色々分岐していったのだそうです。

ちなみに、生物学では原核生物と真核生物の違いとして、核があるかないかと説明されますが、厳密には原核生物にも核のようにDNAを摂り囲っているものはあり、それを「原始的な核」という意味で原核生物と呼んでいるので、原核生物には核がないという説明は分かりやすいけどどうなんだろう、と疑問に思ってます(個人的に)。

 

そうだ、進化系統的な話でした。

今考えられている進化の過程をざっくりまとめてみますね。↓

 

約38億年前、有機化合物が菌となり、その3億年後くらいには真正細菌バクテリア)と古細菌に分かれ存在。

バクテリアの方は、その後約15億年ほどかけ、光合成ができる能力を獲得し、大気中に酸素を増やしていきました。これがシアノバクテリアとよばれるものです。

 

一方、古細菌は15億年の間にDNAを強固に守る核を手に入れ(真核細胞)、真核生物へと進化しました。

 

哺乳類が誕生するまで

そしてさらに15億年ほどかけ(カンブリア紀)、節足動物、軟体動物、脊椎動物が誕生します。

有機高分子が真核細胞になるまで15億年以上かかったのに、そこからこういう動物ができるまでも15億年って早くないですか?

 

それから4億年ほどの間で、魚類やサンゴ(サンゴは植物ではなく動物の仲間です)などが繁栄し始めます。

さらに脊椎動物は海から陸へ上がり、両生類が誕生、同時に地表は植物(シダ植物)に覆われていきます。

 

そして、恐竜が絶滅したとされる1億年ほど前の段階では、裸子植物被子植物が繁栄していき、恐竜がいなくなったことでネズミなどの小動物が増えていきました。

このころ、ネズミは卵を産んでいましたが、なんとかっていうウイルスに感染したことで胎盤を獲得したらしいです、この間テレビでやっていました。

そんなおもしろいことある?という感じでしたが、胎盤がウイルス由来の遺伝子だったそうです。

 

そして哺乳類が繁栄していくわけですね。

 

 

人類の誕生

ネズミが胎盤を獲得してからたった数前万年、ついに霊長類(人類)が誕生です。

やっぱり早すぎです。だって、有機高分子が真核細胞になるまで15億年以上かかったのに(以下略)。

 

しかも、隕石が衝突したのにネズミは生き残れたんだ??なぜ(笑)

恐竜が繁栄したのは、その時の地球はCO2濃度が高く、身体が大きくなりやすかった的なことを何かの本で読んだ気もするけど、だとしたら植物が繁栄して酸素濃度が高まったことも恐竜が絶滅したことと関係しているのでは?と思ったり。

 

話を戻そう(ペコパ風)。

人類の進化はやすぎじゃないです?

人類が誕生したのは今から約6600万年~2300万年と言われていて、それから数前万年が経過し、約260万年前に「ヒト」が出現したそうですね。

さらに、15万年ほど前に「現生人類(ホモサピエンス)」が誕生し、3万年前の段階では、火を使い始めたことや、農耕により、エネルギー源がブドウ糖となり脳が大きくなり、さらに運動、芸術、言語などにより脳を使うことで大脳皮質が増加していったそうです。

 

日本史を初めて習うとき、時代年号を覚えさせられますが、縄文時代って今から1万年前ってやばくないですか。

1万年で、インフラが整備されまくり、電気ガス通信交通などが発展に発展しまくり、もはや最近ではバーチャル世界での生活を楽しむようにもなっているのですよ。

 

これから人類って進化するんですかね、ウイルスやよく分からぬ異常気象、人口増加などで恐竜並みに一気に滅びてしまうのかしら…

それともそうなる前にすごい人たちだけが別惑星に移り住んだり、海底都市で暮らすようになったりするのかしら。

 

でもですよ、人はその身一つで生きることができない(できる人もいるのかもだけど)じゃないですか。

食材だって道具がないと確保できないし、調理しないと衛生的にダメージを受けるし、服は着るし会話にはSNS使うし(笑)

 

動物はその身一つで狩りもするし寝床も自分で作るし。

気温が50℃にもなる国や地域もあれば、-50℃になる場所もありますよね。

大雨や乾燥などで穀物が育たなかったり。

なんか人間って地球で生きるのに向いてないなって思います。

 

これからの地球がどうなるのか最後まで見届けられないのが悔しいですが、自分の最期までは、どうなっていくのかを観察できたらいいなと思います。

 

 

今回はこれで終わります。

お読みいただきありがとうございます。

 

 

 

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